創作絵

「おいで」

おいで 不安に満ち溢れている小さな人の子よ そのまばゆく尊い命をあたためてあげるから 抗えない大きな悩みにさらされているのね 私は見ているわ だから大丈夫 さあ 踏み出して今 この手の中へ

「神に捧ぐ舞」

黄金色の薔薇を 平和への希望に寄せて僕は舞う この世界が元通りになるのはいつの日か 元の世界がどれほど恵まれていたか それを知る今は大切に日々を綴るから 大いなる神よ、どうか叶えて

「混血の瞳」

さっきから 矢を持った女の人が こちらを見てる あの人はきっと「異形狩り」のひとだ。 天使と人間のハーフの僕は 狙われてるの? そう思って見つめ返しても 彼女は矢を放ってこない もしかしてお友達になりたいのかな? うん!分かった それなら僕 話しかけ…

「異形狩り」

私の使命は異形の者に矢を放つこと 厳格な法のもとにそれを遂行しなければならない なのに何故?あの子にだけは矢を放てない 愛らしく 優しい瞳 ああ、私は きっと初めて法に背くのでしょう。 あなたの瞳に私は魅せられて 法よりあなたの命をとるでしょう、 …

「受け取る想い」

あの日から少しずつ 言葉を重ねて いつかは手のひらも重ねたいと思っていたの とても嬉しい だから 竜の血を受け取って あなたと飲んで 誓う この大空に

「愛しい君に」

可憐で素直な君に どうかこの花をもらってくれないか 一目見た時から離れない 声も姿も 俺にその身を任せてくれるなら この竜の血の誓いを捧げよう

「僕が僕であるために」

リボンなんか好きじゃない 長い髪も 違う 全部、母さんが決めたこと お人形みたいに可愛いわ、って 僕を褒めたって嬉しくないんだ 無駄に艶のあるこの髪を切って 今、僕は、僕になるんだ。

「浮遊飛行」

どこかへ飛んでいくのが分かる 背中にはきっと 思いの詰まった風船がふたつ どこへ辿り着くのか分からなくて 不安だけれど 見えないこの瞳の代わりに 心の感覚を頼りに…

「此処にあるから寂しくない」

大切な貴方の心臓 ここにあるから 私は寂しくない もうすぐ傍に行く だから大丈夫 そこで待っていて

「娘の恋」

晴れた日の昼下がり 今日も野道を行く あの人は 私のあこがれの人 身なりも身分も全て違う けれど あふれ出る片思い 伝えずにいられない 「好きです いつも見ています 恋しています 今ほんの少しだけ 私を見て下さい」

「絵画の中で」

うとうと 眠りに落ちそうで落ちない そんな時間 私のいる此処はどこ ただ座ってるだけなのに なぜかしら 絵画の中にいるような気がするの

「Sleeping Beauty」

優しい眠りをあなたに 少しだけ耳を澄まして 森の息吹、聴こえる、鳥たちの音 探して 夢の中で逢えるから

「楽しいお勉強」

少しずつ覚えて 少しずつ考え そうよ、それでいいの 自分の歩みでいいから 頑張るご褒美には、美味しい魔法の飴を 君の心に溶けて ひろがる学びの飴を

「うつろい」

ゆっくりと進む時間 その欠片が増えて 人は変わっていく 少しずつ気付かれないうちに 私は寂しくて髪を触る 気を紛らわすために

「春の香り~ふたりの歌~」

ねえ、そろそろ芽吹いていい? うん、いいよ。だって春の匂いがする。 そうだよね。陽ざしも暖かいんだ。 だから今、ふたりで歌おうか。 『楽しい春の歌 香りに乗せて、君の横 いつまでも居させて』

「夢見の悪魔」

やっと15歳になって 初めてのお仕事の日 緊張するわ 男の人を誘惑するなんて初めてだもん だけど出来なきゃ立派になれないの だから頑張る ママのような夢見の悪魔になる為に

「蜜網」

長い髪を編むときに思うのは あなたのこと 思いを指先に何度も 絡めては編んで、を 繰り返しては大切さを噛みしめていくの まるで甘い蜜のよう 滴り落ちるのはあなたへの愛…

「鬼の踊り子」

覚えたての踊りを必死に舞う 腕に乗るこの子が教えてくれる 人間と鬼の共存を夢見て いつかその日が訪れますように、今はまだ、叶わないけれど。

「いとしい我が子」

こんなに小さくて こんなに弱くて だからこそ愛おしい この世に生まれてきてくれたことが奇跡 可愛いあなた ずっとそばにいるわ

「あいしたいの」

愛ってなに? むずかしいしよく分からないけど この気持ちはハッキリしてる 私はこの子が好き 大好き、他のなににも代えられないくらい だからこれからもずっと ずっとね 「あいしたいの」

「私の実験」

天空の魔女からもらった この薬を片腕にかけたら 羽根に変わった 私は空を飛びたい 残りの薬を片腕にかけたら 夢が叶うわ 希望と僅かな緊張で今、人生最高にドキドキしてる

「Gravity wings」

何も望んでいないのに 私の羽根は全てを引きつける もうやめて 容量がそのうち張り詰めて 破裂する ほらもう そこまで来て 弾けて消えてしまうの 全てを失くしてもいいから穏やかになりたいのに 望まないものばかりが伝い落ち肺の中に溺れていく… (顔部分拡…

「受胎告知」

聖なる夜に 貴方の息吹が聴こえて 私の中に宿る 愛しい尊い命よ…

「恋文」

手紙を書きました 私の心を詰め込んだ手紙を。 貴方の心に届くのでしょうか 異種族の私を 少しでも受け入れてくれるでしょうか

「豊穣の祈り」

この小さな命が どうか多く降り積もって 私たちの声に、届いて欲しい 枯れた大地に 恵みの雨が降りますようにと…

「悪魔のお嬢様」

私の事がそんなに珍しい? 悪魔はどこにでもいるのよ ほら貴方のそばにも。 お父さんお母さんみたいに立派にならなくちゃ だから今日も人間のお勉強。

「頑張るうさぎ」

今日も美味しいニンジンが欲しいの。 だから探しに走るんだ。 毎日のことだけど今日も頑張る、だから あなたも今日も頑張って!

「金色の瞳」

私の目を見て 何を感じる? あなたが自分で知っていることも あなたが自分では気付かないことも 私は感じる

「落陽の魔女」

日の落ちる頃に蒼の灯火を 揺らしてあなたに魔法をかけて それでもまだ物足りないの だから 明日もこの場所でまた会いましょう

「召喚儀式」

闇より出でて私を迎えなさい ここでこうして待っているから 常世の苦しみ憎しみが全て おまえの力を待っているから