「月夜遊戯」

 

ほら、ここからは 街の明かりがよく見える

僕は身軽だから 月の高さまで上れるんだ。

僕を探すあの子を めいっぱい身体伸ばして、見てるんだ。

「ここだよ。ふふ そろそろ降りるから、抱っこして。」

 

「空の虜」

 

「ほら、こうよ。こうして羽根を広げて…」

ママは一生懸命に教えてくれるの。

僕に空の飛び方を。 だから僕はついてゆくの。

「まあ、うまく羽ばたく事できたわね」

褒めてくれるのがね 嬉しいから 今日も僕は空の虜